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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』story.003
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「恋愛能力の高さは、やっぱり素直さにあり」
キョウちゃん、24歳のスタイリスト。広末涼子似のほんわか美女だ。今までそう努力することなく恋人もできた彼女が「初めてこんなに頑張った!」という相手が、会った瞬間好きになった浅野忠信似の同期の彼。
グループで遊ぶようになったのだが、クールな彼は彼女に全く興味を示さない。そこでキョウちゃんは頑張った。電車が同じ方向なので「一緒に帰ろう」と無邪気に誘ったり、2駅しかないのに寝たフリをして彼の肩に頭を乗せてみたり(全部バレていたらしいけど)。
皆で飲みに行った帰り、終電を乗り過ごし彼のアパートに泊めてもらうことになったキョウちゃん。その夜は何事もなく、朝起きて2人天井を見つめながら、将来の夢なんかをイイ感じで話した。そして「彼女になってもいいかなぁ?」と告白。
「友達としか思ってなかったけど、ちゃんと考える」と彼。この言葉にキュンとした彼女。次の瞬間、ヤってしまった。超大爆音のオナラを。床が地鳴りをあげた。
30秒の長い沈黙の後、「終わった〜!」とキョウちゃんは叫んだ。普段めったなことで笑わない彼もこらえきれずに大爆笑。「その時は本気でダメと思いました」。
それで?「その朝のことは、全て記憶から抹消したフリして、一週間頑張ったんです。毎日一緒に帰って、ゴハン作りに行って。そしたら付き合おうって」。
彼女がしたのは、正統というかベタな恋の進め方だ。それが私にはすごく新鮮に映った。30代ガールズがこれをやるとどうなんだろ?っていうか、やってもいいの?
こんな風に理屈やマーケティングが入ると、恋はとたんに窮屈になる。私はキョウちゃんに憧れた。彼女の若さや美しさではなく、自分が置いてきてしまった無防備な素直さに。
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│Sawako Matsuoka(コピーライター)
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