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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』story.006
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「ブログ時代の恋の終わらせ方」
本気で愛した人を、そう簡単に忘れられるものではない。しかも、その人がすぐに会える人だとしたら。
ひなのさん、29歳の設計士。
20代最後の年に、富山—大阪の5年間の遠距離恋愛を終了させた。
「5年という長期恋愛にしては、驚くほどキレイに終われました。気になる人もいたし、全然へっちゃらだった」
「彼は今すぐ結婚したがっていたけど、私は好きな仕事を辞めたくなかった。ある日、彼のアパートで掃除機をかけていた時に、突然すべての事に対して面倒くさいと感じてしまって。もうダメだなって思いました」
別れて数カ月。5年という時間の重みはじわじわとのしかかってきた。
いいなと思う人は現れても、前カレほどしっくりこない。で、自然消滅。
「原因はブログ」とひなのさん。
「つきあってる時から彼が書いているブログがあって、たまに見ちゃうんです。すると最近、『彼女ができました』というエントリーが。やっぱりショックで。見なきゃいいんだけど、つい習慣で見ちゃって。イヤでも彼の近況を知ってしまう」
ブログ依存症の私は、なんか、すっごくよくわかるんですけど。
「この前なんて、私が買ってあげた服を着て笑ってる写真がアップされてて。傷つきますよね。デリカシーのなさに」
デリカシー・・・。そこまで気が回る人がいるかどうかは謎だけど、理解できます、その怒り(笑)
「前カレ、メールでも『可愛いよ』とか優しい言葉をくれる人で、そこが好きだったりしたんだけど、ブログにも新しい彼女のことを『彼女は今日も可愛かった』とか書いてるんですよ。同じ風に書くなよ〜!ってまた傷ついて。逆に、彼が落ち込んでる風だと『しめしめ』と思ったり、心配になって電話したくなったり。最近は、ようやく彼女と初Hに辿り着いたような雰囲気で。あ、こんなプチストーカーチックな自分は痛いって思うんですよ(笑)」
切ない。そんな思いしてまでも、やっぱり見るんですね。ひなのさん・・・。
「こっちから別れておいて、私も十分勝手ですけどね」とひなのさん。
「彼とは切れたのに、つながってる感覚が体から消えないんです。好きな気持ちはないのに、彼は私のものってどこかで思ってる。やっぱり5年分の決着を、泥沼になっても着けるべきだったのかも」
自分がものすごくハッピーでないと、他人の幸せはなかなか素直に喜べるものではない。ましてや、前の恋人の幸せなんて。人って、そんなもんです。
離れているのに、簡単につながる。会っていないのに、会えてしまう。ブログは、恋の始まりを簡単にしたけれど、同じだけ恋の終わりも難しくした。ハッピーで、ちょっぴり残酷なツールだ。
「きっと、ブログで恋愛終焉期のリハビリをしていたんだと思う。でも、そろそろ前を見ようかなと。惚れっぽいので、きっと好きな人はすぐにできます。ただ、彼ほど合う人が見つかるかはわかんないけど。とりあえず、ブログと捨てられないメールは封印しようと思います(笑)」
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│著者:Sawako Matsuoka(コピーライター)
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