
┌──────────────────────────────────
│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『なんくるの普通の日々』Vol.008
└──────────────────────────────────
「MASAHICOM。」
CMや広告の世界で活躍した佐藤雅彦さんを知っている人も多いはず。佐藤さんが手がけた作品の中でも特に有名なのが「バザールでござ〜る」などのCM作品や「だんこ3兄弟」の作詞・プロデュースだ。子どもから大人まで、誰もが好きになるユーモラスなキャラクターを創るのが得意な佐藤さん。おもにCMプランナーとして活躍した広告代理店を経て独立し、いまでは慶応義塾大学や東京芸術大学大学院の教授もつとめるなど、あちこちでひっぱりだこの人気だ。
あるデザイナーの知人は、佐藤さんの講義が聞きたくて、大学の授業に潜り込んだほど。その才能はジャンルを超えて、いろんな分野に広がっている。『任意の点P』などの出版や、ゲーム、子供番組、絵本、携帯サイトでも天才ぶりを発揮している。おそらく誰もが、どこかで佐藤さんが手がけた作品を目にしたことがあるはずだ。
なかでも、子供番組「ピタゴラスイッチ」は、佐藤ワールドの不思議感がいっぱい詰まった人気番組。例えば、いつもここからの2人が登場する「アルゴリズム体操」や、ビー玉がからくり装置を転がるピタゴラそうち、シンプルな線のみの10本アニメや、四角のシンプルなフレームでできた犬が登場するフレーミーなど。
佐藤さんは、CMプランナー時代からずっと、「別のルールでものをつくろうと考えている。」という自分で書いたメモを机の前に貼っていたそうだ。最近では『勝手に広告』という、企業のロゴや商品を使ったアートブックを、デザイナーの中村至男さんと出版した。アーティストであり、プロデューサーであり、数学者のようでもある佐藤さん。「新しい考え方を考えていく」ことが何より大好きで、それが自分自身の存在意義だと言い切っている。少年のような純粋さで、驚くようなアイデアを生み出す、ほんとにすごい人だと思う。
┌──────────────────────────────────
│著者:なんくる
└──────────────────────────────────