恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 story.021「ココロの部屋」
2007.12.26

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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』story.021
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「ココロの部屋」
 
2008年の恋レキは、まりあさん(30歳)の物語ではじまる。
 
彼氏と別れてそろそろ2年が経つまりあさん。「そろそろ本気でヤバイなーって」。
コンパで知りあった男性とデートしているが、これという人に巡り合えない。
 
「現在、会っているのは3人。でも休日は2日しかないので、1日はランチと
ディナーで2人と会って、次の日もう1人と会います。正直、体力的にも金銭
的にもかなりキツイ。週明けとかフラフラで、何でこんなに頑張っているん
だろうと思います」
 
ピンと来ないのに会い続けている?
 
「3人ともいい人だし、何度も会わないとわからないと思うし。周りには『同
時進行で、1人に時間を割かないからわからないんだよ。せめて2人に絞れば』
と言われます。でも1人に絞れるほど好きではないし、全滅してしまうとコ
ワイから。3人でちょうど精神的にバランスが取れてる感じ。1人がダメでも、
もう2人いるしって」
 
「たとえば1人に『会おうよ』と言って、返事がちょっとでも遅いともうダ
メ。不安になる。その間にもう2人に連絡して、反応のいい方と会います。
『忙しくて会えない』と言われても、『私も忙しいのに時間作ってる』と思
うと、納得できないというか」
 
仕事に趣味に忙しいまりあさんは、疲れている。何故そこまでして頑張るのか。
「やっぱり、彼氏がいる時の充ち足りた安心感って、一度知ってしまうと、
ないと耐えられないから」
 
まりあさんが、1人に絞れない理由。それは元彼。
 
「今、いちばん誰とつきあいたいかというと、元彼なんです。元彼は、今の
彼女と結婚も考えているみたいで、戻ることはない。でも、どこかで想ってる。
そして今の人と比べてしまう。たとえば、元彼といる時はほとんど私が運転
してたので、今、助手席に座っているのが落ち着かない。彼らが気を遣って
私のバッグを後部座席に置いてくれたり、『トイレ大丈夫?』とか聞いてく
れたり、そんな女の子扱いが居心地が悪かったり。彼らに心を許してないんですね」
 
「元彼は特別かっこよかったとかではないんです。ただ、私のままでいられた。
ドライブ中、運転している彼の膝の上で目的地までヨダレ垂らして寝ること
ができたり(笑)。便秘がひどい時に、夜散歩に引っ張り出してくれたり。
あんな風に深くつながることができる相手に、私はまたいつか出会えるのか
なあと思うと、朝目覚めた時に泣けてくる。知ってます?誰かと手をつない
だり、甘えあったり、セックスすることがイヤじゃないって、本当は奇跡なんですよ」
 
きっと、誰ものココロの中には、好きな人用の部屋があって、そこには1人
しか住むことができない。
まりあさんの部屋には、まだ元彼がいる。
その彼は、まりあさんがどんなにお願いしても、出ていってはくれないのだ。
今はまだ。
 
それでも、まりあさんは今日も恋することをあきらめない。
まりあさんが、つぎの人と出会うために遠回りしているのか、近道している
のか、私にはわからない。
でも、恋愛至上主義で愛を信じているまりあさんは、とても強くて、とても
生きている、と思う。
 
 
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│著者:Sawako Matsuoka(コピーライター)
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