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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』 story.033
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「本当の恋。」
2008年「恋レキ。」のトリは、琴ちゃん32歳。福山雅治似のイケメン君に、コンパで出会った。コンパで大人気だった彼を努力でアプローチし、デートを重ねるまでにこぎつけた。
「3回会ってすでに好きになってたし、向こうも楽しそうだし、そろそろいい感じになりたいなあと。でも、どこかで彼に壁を感じていて。そんな矢先、いきなり彼が『俺には過去があるんだ』と話し出したんです」
実は彼には結婚を約束し、長く一緒に住んでいた彼女がいた。数ヶ月前、向こうから婚約を解消され、富山に帰ってきたばかりだった。
「びっくりして。この人まだ次の恋愛ができる段階じゃない。絶対に傷ついているなって。そしたら急に愛おしくなっちゃって、私からキスしちゃったんです。好きというよりは、同情に近い感じ。この人を私が救いたいと思った」
その日以来、友達以上恋人未満の関係が続いた。
「彼は、まだ誰とも付き合える心境じゃないとわかっていながら、私が物足りなくなっちゃって。でも、あの日以来、彼は深い関係にはなろうとしない。デートをしても、手をつないだりくっつこうとするのはいつも私。そして、いつも何事もなく帰される。私は、女として魅力的じゃないんだと落ち込みました」
追いかけたら、逃げたくなるとはよく言う。彼もちょっとずつ琴ちゃんから離れようとした。「メールの返事が来ないと、どん底の気分になったり。『今すぐ会いたい』なんていう自爆的なメールをしたり、沈黙したり。不安定な私に彼は疲れはじめて。悪循環でしたね」
このままじゃダメになる、と思った琴ちゃん。彼への連絡を一切やめた。そしてエステで自分を磨いたり、趣味を楽しんだりしながら、彼がこっちを見てくれるのを待っている。
「元気がない時は、ちょっと贅沢なきれいな色のインナーを買うんです。それを身につけると、気持ちも上がる。女って不思議ですよね」
「彼が望まないことはしたくない。彼が元気になってくれるなら、私を選ば
なくてもいいやって。そうやっていつか、自然に二人でいられたらって思っています」
同情からはじまった恋は、いま、本当の恋になろうとしている。
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│著者:Sawako Matsuoka(コピーライター)
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