恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 story.038「陽一郎くんの場合 vol.2」
2009.06.04

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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』story.038
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「陽一郎くんの場合 vol.2」

モテ系コピーライター、陽一郎くん第2弾。次期社長で一人暮らし歴13年の陽一郎くんは、料理上手で家事上手。さらに女の子の扱いも上手で、本当に隙がなくて困る。

「仕事帰りにスーパー寄って、土鍋でご飯炊いて、角煮とか作ります。納得のいく味が作れなくて、ムキになって挑戦し続けてたら、『私、いらないね』って女の子に去られました。彼女が作ってくれる料理も、まずいとはっきり『まずい』って言っちゃう。『この調味料入れたらいいよ』とか。本当の事を言わないと、本人が可哀想でしょ。彼女は一番近い存在だから、嘘はつきたくないんです」

打たれ弱い子は、すぐにギブアップしそうです。

「嘘はキライなんです。仕事ってお世辞や建前ばっかりでしょ。そういうのがイヤで」

陽一郎くんが好きになるのは、決まってワガママタイプ。
「どうやら振り回されるのが好きみたいで。彼女がラーメン食べたいって言えば、店探して連れていく。そこで『やっぱり食べたくない』『美味しくない』とか言われても全然オッケー。彼女が幸せであればいいんです。そして付き合ううちに、彼女がどんどん増長していく。あるラインを超えると、僕が『無理!』って言って、別れるのがいつものパターン」

相変わらず一筋縄ではいかない陽一郎くん。

そんな彼に「あんたみたいに簡単に落とせそうなヤツ、見た事がないわ」と言い放った強者の女の子がいる。仕事のパートナー、ユリちゃんだ。

陽一郎くんのお父さんの会社に勤めるデザイナーのユリちゃんは、可愛くて才能があって、業界内でもモテモテ。仕事上いつも一緒にいる二人は、周囲にカップルと間違われることも多い。

「もちろん一番大切な人だし、好きは好きです。あの子が不幸になるのは絶対イヤだし。もう家族みたいな存在。相性はいいと思います。お互い気が強くて、口もすごく悪い。仕事中も『あんたバカじゃないの?』『お前ふざけんな!』とか、しょっちゅう本気で言い合いする。でも恋愛は100%ないです」


何だか、無理しているようにも見えますが。

「以前、その子がしょうもない奴と結婚しそうになった時は、『お前、絶対止めろ!』と反対しました。その時は、『俺が彼女を奪われたくないからなのか?』と一瞬悩んだけど、そいつは誰から見ても甲斐性のない奴でしたし。彼女は一生いっしょに仕事をしていきたいパートナーだから、万が一恋愛になってしまったら、クライアントの信頼とか、今まで積み重ねてきたもの全てを裏切ってしまいそうで。そんな甘い世界じゃないと思うんです、僕のいる場所は」

二人がデキているという噂は、陽一郎くんのお父さん(社長)が流していた(笑)。
「さすがに『止めてくれよ!!』と怒りました。もう諦めましたけどね、周りにいろいろ言われるのは」

ひとの気持ちはいつ変わるかわからない。でも、すごく素敵な関係だと思う。陽一郎くんとユリちゃんは。

最後に。30代ガールズはよく理想が高いと言われますが?

「言うほど高くはないと思います。本当に好きになれる人と出会っていないだけで。そういう時は自分磨きです。30代は、仕事はもちろん、料理や家事、いろんな事が一人で出来た方がいいと思います。男も女も、出来ないのが可愛いのは20代までです。僕なんて自分磨きしすぎて、隙がなくなってしまったけど(笑)。恋愛も、落とすとか奪うとかはもう良くて、もっと安心感があって穏やかな恋がしたい。奪うって仕事みたいじゃないですか。告白もプレゼンみたいなもんだし。そうじゃなくて、計算も計画性も駆け引きも、何もないのがいい。気づいたらもう始まっちゃってたみたいな、本能的な恋がいいですね」
 
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│著者:Sawako Matsuoka(コピーライター)
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