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│メルマCiCオリジナルエッセイ
│『 恋レキ。〜彼女たちの恋愛履歴〜 』story.039
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「Love is give and take」
テレビ局の営業マン、トドロキくん(32歳)。身長180cmのスポーツマン体型で、宮下純一と国分太一を掛け合わせた甘いマスクの持ち主。
彼は、素晴らしくマメ男くん。
デートとなれば、持ち前の情報網でお洒落なお店をセレクト。メニューは、女の子の食べたいものを選ばせる。料理が出てきたら、すべて皿に取り分ける。皿が空っぽになれば、わんこ蕎麦のように瞬時に盛りつけてくれる。ほんと、感心するくらいに気が利く。
彼女との記念日には、ホテル最上階の夜景が綺麗なレストランを予約。ベッドにプレゼントを忍ばせるという、今時あまりないサプライズもする。
きめ細やかな気配りは、女の子にしたら嬉しいと思うかもしれない。しかし彼の場合、「相手によく思われたい」という魂胆が顔に書いてあって、丸見えだったりする。だから、相手はどっと疲れる(と予想する)。
しかも、気の配り方がハイペースで前半から飛ばしまくるものだから、後半はスタミナが持たず、ぐったりバテて無口になる。
「相手の喜ぶ顔って嬉しいじゃないですか。僕は好きで色々やっているだけなんです」と言いつつ、「俺がここまでしているんだから、俺のことも大事にしてよって心の中で思っちゃう」と彼。
それって実は、彼女に喜んでほしいからではなくて、「気が利くいい男な自分」が好きなだけでは?
「だって恋愛って、ギブ&テイクでしょう」とトドロキくん。
いやいや、女の子にしてみれば「ギブ&ギブ」が理想でしょう。与えるだけという幸せ。そして欲しいだけ与えられるという幸せ。じゃなきゃ愛じゃない、うれしくない。
彼の恋愛スタイルだと、見返りがなければストレスやイライラが溜まるだけ。現実、彼はいつも一生懸命なのに、どこか不完全燃焼。イライラしている気がする。
「この前、彼女とディズニーランドに行ったんです。そしたら彼女が『絶叫マシンに怖くて乗れない』って言うんです。ビッグサンダー・マウンテンが大好きな僕としてはショックでしたが、泣く泣く折れました。何だかどっと疲れてしまって、『せめて帰りは飛行機で帰りたい』と言ったんです。そしたら『飛行機は怖くて無理。新幹線がいい』と彼女。僕は折れたんだから、そこは譲るべき。どこまでワガママなんだって思いました。雰囲気悪くなって別れました」
トドロキくん、ズレてるよ…。そして、彼女の言う事は筋が通っているよ…。そもそも、なぜそんな二人でディズニーランドに出かけたのかが不思議。
ところで、A型のトドロキくんは、自他ともに認めるB型女性アレルギー。
「過去にB型の女の子と付き合って、結婚寸前で二股されて、こっぴどくフラれたんです。以来、トラウマになっちゃって。どんなにいいなと思っても、B型だと拒絶反応を起こしてしまうんです」
血液型なんて関係ないと思う私は、「B型の素敵な子、いっぱいいるよ」と何度も説得を試みた。私の女友達を紹介しようとしても「可愛いと思うけど、B型でしょ。遠慮しておきます」という頑なポリシーを崩さない。ここまでくると笑えるというか、可愛く思えてくる。
本人も気づいているのだ。トドロキくん自身、B型ガールの奔放な魅力に、すごく惹かれることを。すごく好きになってボロボロに傷つくのが目に見えてる。だからバリアを張って、近づかないのだ。たしかに、私の周りの友達は、無意識のうちに彼のことを振り回すだろう。でも私は思う。頭でばかり恋愛してきた彼にとって、振り回されるくらいがちょうどいいのだ。
理想が高くて、単純明解で丸見えで、傷つきやすいトドロキくん。
いつか本当に好きな人と出会った時には、すべての哲学を投げ捨てて、まっすぐまっすぐ、彼女を愛せる人だと私は信じている。
そんな愛すべき彼の恋の行く末を、心から応援したいと思う。
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│著者:Sawako Matsuoka(コピーライター)
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