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│CiCナビ オリジナルエッセイ
│『なんくるのヴォイス・オブ・アート』Vol.004
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「空港へいこう。」
世界の空港の風景を集めた、その名もズバリ『世界の空港』という写真集を眺めていると、無性に海外に行きたくなってきた。海外旅行がすごく好きという訳ではない。けど、空港から飛行機に乗って、これから外国に出かけるというその直前の気持ちや、遥か上空を飛ぶ飛行機の窓から、地上の風景を眺めるのが好きなのは確かだ。
その一方で、最近はあまり見なくなったけど、どこかの空港で飛行機に乗り遅れそうになって、必死になっている夢を、かつてよく見た。
初海外は、学生時代のアメリカ旅行。ツアーではなく女友達と2人での個人旅行だったから、その時のドキドキするような体験とか感覚が、意識の深いところに残っていて、夢の中で思い出していたに違いない。
その旅は、西海岸から東海岸まで、国内線やアムトラックを使っての約3週間の旅だった。お決まりの観光地はもちろん、日本人なんてほとんどいないような、ものすごい田舎にも行った。アーミッシュという、電気や車を使わない昔のままの生活をしている人たちの農場にも行ってみた。
旅をするなかで、アーミッシュの人たちに限らず、アメリカの田舎に住む人は、とても保守的だということを知った。その一方で、日本でちょっと知り合っただけの学生を、自宅に何日も泊めてくれた懐の深さにも驚いた。それは、一緒に旅した友達の英語力と、明るい人柄によるところも大きかった。
社会人になってからの海外で、ほんの短いトランジットの時間だったけど強烈だったのは、インドの空港。まわりのインドの人たちに圧倒されたというのもあるけど、匂いが違っていた、やっぱり。
空港や街の中心では、その国独特の匂いがあって、それに馴染めるかどうかで、好き嫌いもあるような気がする。でも、毎年インドへ旅しているアメリカ人の知り合いによると、富山の街の匂いは、実はインドの匂いとよく似ているらしい。
いつかちゃんと、本当のインドも旅してみたい。
空港って、そこからどこへでも飛び立てる気になれる、とても気持ちのいい場所だと思う。と、ものすごく海外に行きたくなったところで、久々にパスポートを取り出してみた。なんと、この7月で期限が切れている!いかにこのところ、気持ちが内向きに偏っていたのかに気づく。
パスポートも新しく取って、いつでもどこへでも行ける体制を整えておきたくなった。
まだ、行き先すら決まっていないけど、なんだか久しぶりに、ものすごく楽しい旅が待っているような気がするから。
なんくるのコラムは今回で最終回です。長い間、本当にありがとうございました。
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│著者:なんくる(コピーライター)
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